推進工事 泥土圧式推進工法 アイアンモール工法・スリムアーク工法
泥土圧式工法は前面が隔壁で密閉された土圧式掘進機のカッタチャンバ内に掘削土砂あるいは掘削土砂と添加剤の泥土を充満させ、充満させた土砂の圧力を切羽の土圧および地下水圧に見合う圧力に保持することにより切羽の安定をはかる工法です。また、カッタヘッドの回転により切削した土砂をスクリュコベアで排土量を調整しながら、立坑に設けた元押ジャッキ等により推進管の圧入布設を行うものです。
スクリュ排土 スクリュの回転によって立坑内に排出されたズリを、バケットまたはクリーンダンバーによって排土。 アイアンモール工法
アイアンモール TP75SCL 自社保有機
アイアンモール TP75SCL の特長 1.φ2.5mライナープレートから推進可能 φ2.5mライナープレートからヒューム管(φ350~500,1.2m管)を推進できます。 2.卓越した礫・玉石破砕能力 強力な掘削トルク(34,300Nm[3,500kg-m](φ500))と、大型ディスクカッタを装備したカッタヘッドにより、卓越した礫・玉石破砕能力を発揮します。 3.優れた切羽安定性 アイアンモールで実績のある大型ピンチ弁と掘削添加材による泥土圧方式により、優れた切羽安定性を誇り、卓越した礫破砕能力とあわせて、滞水砂礫玉石層など難地盤での優れた掘削性能を誇ります。 4.長距離推進が可能 大きな推力(1960kN[200ton])と、掘削・排土独立駆動方式により、推進距離に関係なく一定したトルクを発揮し、長距離推進が可能です。 5.推進データを集中管理 カラー液晶画面により推進データを集中管理できるコントロールユニットを装備。操作も簡単で容易なオペレーションが可能です。 6.小さな地上占有面積 スクリュ排土方式により地上占有面積も小さくてすみ、発進立坑のサイズも小さいため、用地条件の限られた現場でも施工できます。
アイアンモール TP95S-2 自社保有機
アイアンモール TP95S-2 の特長 1.掘削・排土独立駆動方式を採用し、破砕能力・排土能力をアップ 掘削トルクを34,300Nm[3,500kg-m](φ500~700)へと大幅にアップ(従来比約1.3倍)。礫・玉石層など難地盤での抜群の掘削性能を誇ります。 2.優れた切羽安定性 カッタヘッドのディスクカッタを大型化することにより、礫破砕能力がアップ。より効率的な推進が可能になりました。 3.より長距離推進が可能 推進装置の推力の大幅アップ(3,038kN[310tf])、先導管の滑材吐出部の改良などにより、さらなる長距離推進を実現しました。 4.操作は容易で、正確・確実に推進。液晶画面で集中管理 推進ジャッキにはストロークセンサーを装備。また、コントロールユニットの大型液晶画面には、各種推進データに加え、推進ジャッキのストロークおよび推進量を表示。地山の変化など、その時々の状況に応じた対応が可能です。 5.さまざまな優れた特長を継承 アイアンモールハイパーT95Sで好評の『小さい地上占有面積』『高圧受信が不要(エンジン油圧ユニット)』『容易な管接続(φ350~450)『システムコンポによる共通化』など優れた特長はそのまま継承しています。
スリムアーク工法
スリムアーク TA500 自社保有機
スリムアーク TA500 の特長 普通土から滞水砂礫、玉石層、岩盤層まで、高精度推進 1.先導体駆動方式の採用により、長距離においても安定した掘削性能を実現。φ250, 300mmの小口径管でも長距離推進に対応しました。
2.先導体内の受信コイルで左右の位置を計測する新計測方式により、計測作業が安定にしかも迅速に行えます。また、上下方向には液圧差方式を採用。高精度の曲線施工を可能とします。
3.φ250, 300mmのヒューム管(1m管)をφ2.0mの円形立坑から推進可能。
4.大型ピンチ弁と掘削添加材注入による泥土圧方式。 排土量や滞水の制御を行い切羽の崩壊を防止することにより滞水層でも施工可能です。
5.クラス最大の掘削トルクと礫破砕性能を向上させたチップインサートディスクを装備した新設計のカッタヘッドを採用。管径が小さいφ250, 300ながら大径礫への対応を可能としました。さらに、岩盤層の推進も対応可能です。